top of page

夏時間 - Daylight Saving Time

  • 執筆者の写真: seabowsau
    seabowsau
  • 2019年10月24日
  • 読了時間: 4分

更新日:2019年12月26日


サーファーズパラダイスの午前7時はバイロンベイの午前8時。

10月最初の日曜からバイロンベイのあるニューサウスウェールズ (NSW) 州ではデイライトセイビングが始まり時計を1時間進めたので、ゴールドコーストのあるクイーンズランド (QLD) 州より1時間早くなりました。この夏時間、州境付近に住む人には結構ややこしい。私も毎年これに慣れるのに手間取ります。

一番ややこしいのは州境のクーランガッタ/ツイードヘッド界隈。ツイード側の銀行や商店は1時間早く営業を始め1時間早く閉まります。ほんの3分車で走った先のクーランガッタ側の銀行は1時間遅い始まりと終わり。ツイードヘッド側で閉店に間に合わず買い物をし損ねたときなどはほんのちょっと走ればクーランガッタ側の店がまだ開いているので便利ですが。

ボーダー周辺に暮らす人たちの中には、私を含め、州境を越えて隣の州の学校や会社に通っている人がたくさんいます。家族全員がクイーンズランドタイムで、あるいはNSW時間で生活していれば楽ですが、混ざってしまうとややこしい。

例えばお父さんはNSW側からQLD側に仕事に行き、お母さんの仕事と子供たちの学校はNSW側、というように家族ばらばらの時間で生活している家も少なくありません。通勤時間が約1時間と想定すると、この家族の場合、お父さんはQLD時間の朝8時に仕事を始めるためにNSW時間の朝8時に家を出る、というようなことになります。そして帰りはQLD時間の4時半に仕事を終えて家に着くのがNSW時間の6時半になってしまうわけです。

仕事は毎日のことですから、一度夏時間が始まれば間違えてしまうことはまずありませんが、気をつけなければいけないのはお医者さんなどの予約。州境を越えた向こう側の歯科医や習い事に通うことも少なくないので、予約をする際はどちら側の時間で、ということを確認する必要があります。デイライト セイビング タイムは通常AEST (Australian Eastern Standard Time)、またはAEDT (Australian Eastern Daylight Time) と表記されます。たとえばNSW時間、AESTで午後3時に予約を取ったとしたらそれはQLD時間の午後2時なので、それより前の午後1時、1時半にはQLD州内の家を出なくてはならない、ということになるわけです。ああ、ややこしい。

長年こちらに住んでいる私も夏時間が始まったばかりの時期は毎年、注意が必要です。今年もすでにやってしまいました…。先週のことですが、その日私はいつものようにゴールドコーストで仕事していました。我が家の愛犬の予防接種のためNSW側の獣医の予約を午後4時に取っていたため時間は気にしていたのですが、「そうだ!予約は夏時間の4時だ!!」ということを思い出してはっとしたのが午後2時過ぎ。NSWではすでに3時を過ぎているということをすっかり忘れていました。

ややこしいのは困りますが、デイライトセイビングにはいいこともあります。NSWで働く人たちにとっては、まだ日の高いうちに仕事を終え、午後を有効に使うことができます。いつまでも明るいのでついつい遊びすぎて気がついたら夜8時なんてこともありますが…。

州境付近に住み、州境を越えて働きに行く私にとっての夏時間の利点は、「どちらのTV番組もキャッチできる」ことでしょうかね。アンテナさえうまくセットしてもらえれば、NSW側からもQLD側からも番組が受信できます。NSWチャンネルで見逃した番組をQLDチャンネルでキャッチする、ということができる。これは夏限定の便利さです。

このデイライトセイビング、来年4月5日の午前2時まで続きます。

ゴールドコースト周辺のみに来られる旅行者のみなさんにはあまり関係のない話かもしれませんが、ブリスベンやゴールドコーストの空港を経由してバイロンベイに来られる方はお気をつけください。飛行機の発着時間は現地時間、つまりクイーンズランド時間です。空港に午後6時着、というのはバイロンベイの時間では午後7時。それからバイロンベイまでの移動となると到着はかなり遅くなります。反対に午前11時発の飛行機ならNSW時間で言うと午後12時ということになりますので。


Comments


  • Facebook Social Icon
  • Instagram Social Icon

© 2019 Seabows SUP Tours  

bottom of page